夕暮れから夜にかけて、夏の浜辺をゴソゴソ歩くムラサキオカヤドカリ。殻から出ている紫色の脚は6本。中央部の2本がはさみ脚で、左側が大きめです。小笠原の固有種ではないですが、分布は日本国内だけのようです。目や触覚も愛嬌があってかわいいですが、天然記念物なので持ち帰って飼育したりはできません。これからも浜辺で見守っていきましょう。山でもたまに出会えますよ。 (吉井信秋/陸域専門ガイド)